結婚相談所の「成婚率◯%」は本当?アラフォー女性のための“数字の見抜き方”と面談で聞くべき質問リスト

アラフォー女性のための数字の見抜き方

こんにちは、marriage excellent 婚活コーチの坂崎孝明(こうめい)です。

「A相談所は成婚率50%、B相談所は業界No.1…一体どこを信じればいいの?」
「数字が高い方が安心な気はするけど、何がどう違うのか、正直よくわからない…」

結婚相談所を探し始めると、まず目に飛び込んでくるのが「成婚率」という言葉。

とても頼もしく聞こえる一方で、その数字の根拠が分からず、かえって不安や混乱を招いてしまうことも少なくありませんよね。

私自身、これまでのキャリアで、数字や肩書だけが先行する関係性に何度ももどかしさを感じてきました。

相手の本音が見えないまま、建前だけで物事が進んでいく…。

そんなコミュニケーションでは、本当の信頼関係は生まれません。

婚活は、ビジネスの交渉とは全く違います。

だからこそ私は、数字の裏側にある「人と人との誠実な繋がり」を何よりも大切にしたいのです。

ご安心ください。

この記事では、数字に苦手意識がある方でも大丈夫なように、たった「4つのポイント」を押さえるだけで、成婚率を冷静に読み解く方法を、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはもう数字に振り回されることはありません。

自信を持って「私にとって、本当に信頼できる相談所」を見極めるための、確かな”ものさし”を手に入れているはずです。

この記事で数字の読み解き方を学びつつ、その前にまずご自身の“心の準備”から整えたい方は、こちらの特別ガイドもご覧ください。

まず大原則:「同じ物差し」で測られた数字しか、比較できない

成婚率 同じ物差しで比較できない

成婚率を比較する上で、何よりも大切な大原則があります。

それは、「同じ定義、同じ期間、同じ対象者で計算された数字でなければ、そもそも比較はできない」ということです。

これは、一見当たり前のようですが、結婚相談所の業界では非常に重要な視点です。なぜなら、「成婚」という言葉の定義一つとっても、相談所や連盟によって解釈が異なる場合があるからです。

例えば、あなたが海外旅行の計画を立てているとします。

A旅行会社は「ツアー代金5万円」、B旅行会社は「ツアー代金10万円」と提示しました。

一見、A社の方が圧倒的に安く見えますよね。

しかし、よくよく内容を確認すると、A社は航空券代のみで燃油サーチャージやホテル代は別途必要、一方B社はそれら全てが含まれた「オールインクルーシブ」の価格でした。

こうなると、単純な金額の比較は意味をなさなくなります。

成婚率もこれと全く同じです。

A相談所の50%とB相談所の30%では、一見A相談所が優れているように見えますが、その計算の「中身」が全く違えば、その比較は全くの無意味になってしまうのです。

ですから、焦って数字の大小に一喜一憂する前に、まずは「この数字は、どんな物差しで測られているんだろう?」と、その背景にあるルールを理解しようとする冷静な姿勢が、あなたを正しい選択へと導いてくれます。

たったこれだけ!成婚率の“4つの確認ポイント”

成婚率の4つのポイント

では、その「物差し」とは具体的に何なのでしょうか。

それは、以下の4つのポイントに分解できます。

この4点が揃って初めて、成婚率という数字は意味を持ちます。

面談でカウンセラーに質問する際も、この4つの視点を持っているだけで、あなたの質問の質が格段に上がります。

1. 【分子】「成婚」の定義は? – ゴールテープの位置を確認する

まず最も重要なのが、計算式の「分子」、つまり「成婚」が何を指しているのかです。これは、相談所がどこをゴールテープとしているか、ということです。

  • 最も厳格で一般的な定義:「婚約」をもって「成婚」とするケース
    これは、プロポーズを経て、お二人が結婚の意思を明確に固め、双方の合意のもとで退会するケースです。IBJ(日本結婚相談所連盟)では、この「婚約」を成婚の定義としています。多くの場合、口約束だけでなく、プロポーズの事実確認や、今後のご両親への挨拶の予定などをカウンセラーが確認した上で「成婚退会」となります。これは、ゴールテープが明確で、結婚という目標に最も近い状態を指していると言えるでしょう。
  • 注意が必要な定義:「真剣交際への移行」をもって「成婚」とみなすケース
    一部の相談所では、結婚を前提としたお付き合いである「真剣交際」が始まった段階で「成婚」とカウントする場合があります。もちろん、真剣交際は結婚に向けた大きな一歩ですが、「婚約」とはまだ距離があります。この定義を採用している場合、数字は見かけ上、高くなる傾向にあります。

あなたが確認すべきことは、「私が目指すゴールと、この相談所が掲げるゴールは一致しているか?」という点です。ここがズレていると、後々「思っていたのと違う…」ということになりかねません。

2. 【分母】計算の対象者は誰? – 誰を対象にした数字なのか

次に重要なのが、計算式の「分母」、つまり、誰を対象に計算された数字なのか、という点です。分母の設定によって、率は劇的に変わります。

  • 最も一般的な分母:「一定期間内の退会者数」
    例えば、「年間の成婚退会者数 ÷ 年間の総退会者数」という計算式です。これは、「退会した人のうち、何割が成婚という形で卒業したか」を示す指標で、一つの分かりやすい物差しです。
  • より実態に近い分母:「全活動会員数」
    「年間の成婚退会者数 ÷ 全活動会員数」という計算式もあります。これは、相談所全体の中で、1年間にどれくらいの割合の人が成婚に至るのか、という実態に近い数字と言えるかもしれません。

あなたが確認すべきことは、「この数字は、活動している人全体を指しているのか、それとも辞めた人だけを対象にしているのか?」という点です。あなたの立場からすれば、今まさに活動している人全体の中で、どれくらいのチャンスがあるのかを知りたいはずですよね。

3. 【期間】いつのデータ? – 情報の鮮度を確認する

いつの時点のデータなのかも、情報の信頼性を測る上で非常に重要です。

  • 直近1年間:最も一般的で、最新の傾向が反映されています。相談所の今の実力を測る上で参考になります。
  • 過去からの累計:例えば「創業以来の累計」といった数字は、長年の実績を示すものではありますが、注意も必要です。なぜなら、10年前、20年前の、今とは婚活市場の状況が全く違う時代のデータも含まれているからです。

あなたが確認すべきことは、「この数字は、今の時代の婚活の状況を反映したものか?」という点です。

4. 【母数】何人を対象にしたデータ? – 数字の安定性を確認する

最後に、その数字が、何人(何組)を対象に計算されたものなのか、という「母数(n)」も大切な視点です。

例えば、「会員2名のうち、1名が成婚しました。よって成婚率50%です!」と言われても、それはたまたまの結果かもしれませんよね。

一方、「会員200名のうち、100名が成婚しました。

よって成婚率50%です」と言われれば、その数字にはある程度の安定性と信頼性があると考えられます。

あなたが確認すべきことは、「この数字は、十分な人数のデータに基づいた、信頼できる傾向と言えるか?」という点です。

これら4つのポイントは、一見複雑に見えるかもしれませんが、「誰が(分子)」「誰のうち(分母)」「いつ(期間)」「何人中(母数)」という、ごく当たり前の確認作業です。

この視点を持つだけで、あなたはもう数字の表面的なインパクトに惑わされることはありません。

面談でこれだけは聞こう!数字の“本当”を知るための質問リスト

本当を知るための質問リスト

「4つのポイントは分かったけど、面談でどう聞けばいいか分からない…」そんなあなたのために、そのまま使える質問リストを用意しました。無料相談や面談の場で、ぜひ活用してみてください。

  1. 成婚の定義について 「御社の『成婚』の定義は、どの段階(例えば、プロポーズを経ての婚約など)を指しますか?」
  2. 成婚率の計算方法(分母・分子)について 「ウェブサイトに掲載されている成婚率は、どのような計算式(分母と分子)で算出されていますか?」
  3. データの期間と母数について 「その数字は、いつからいつまでの期間を対象に、何名くらいの会員様のデータから算出されたものでしょうか?」
  4. 自社とネットワーク全体の実績の区別について 「こちらの実績は、この相談所単体のものですか?それとも、加盟している連盟全体の実績になりますか?」
  5. (最も重要)数字以外の伴走内容について
    > 「ありがとうございます。数字のことはよく分かりました。一方で、私が一番大切にしたいのは、活動中のサポートです。例えば、私が活動に疲れてしまった時や、お相手へのお断りの仕方で悩んだ時など、数字には表れない部分で、具体的にどのようなサポートをしていただけるのでしょうか?」

婚活コーチ 坂崎孝明のワンポイントアドバイス

marriage excellent株式会社 婚活コーチ
IBJ(日本結婚相談所連盟)正規加盟店カウンセラー

私がレストランのマネージャーをしていた時、毎週末、私が注ぐビールを目当てに来てくださるご夫婦がいました。彼らが喜んでくれたのは、ビールの味だけではなかったはずです。「あなたのことを大切に思っていますよ」という、会話や眼差しを通した、目に見えないコミュニケーション。そこに価値を感じてくれていたのだと思います。相談所選びも同じです。数字の質問をすることは、決して失礼なことではありません。むしろ、あなたが真剣に婚活を考えている証拠です。その真剣な問いに、カウンセラーがどんな表情で、どんな言葉で答えてくれるのか。その「姿勢」こそ、数字以上にあなたの未来を照らす、大切な光になりますよ。

なぜ、“数字だけで選んではいけない”のか

それは、どんなに高い成婚率を誇る相談所でも、あなたとの相性が合わなければ、その力を最大限に発揮することはできないからです。

婚活は、一直線の道のりではありません。

時には、お見合いがうまくいかずに落ち込んだり、お相手との距離感に悩んだり、活動そのものに疲れてしまったりすることもあります。

そんな時、あなたの心を支え、再び前を向く力をくれるのは、ウェブサイトに載っている「数字」ではありません。

あなたの隣で、「大丈夫ですよ、一緒に考えましょう」と声をかけてくれる、血の通ったカウンセラーの存在です。

  • 伴走スタイルが合わないと、活動は続かない
    素晴らしい実績があっても、カウンセラーから急かされたり、価値観を押し付けられたりしては、安心して活動を続けることはできません。「あなたは、どちらのスタイルが心地よいと感じますか?」この問いを、ご自身に投げかけてみてください。
  • あなたの「境界線」は尊重されるか
    連絡先の交換や交際の進め方など、あなたの「まだ早いかも」という気持ちを尊重し、一緒にペースを考えてくれるかどうか。これは、数字には決して表れない、最も大切なサポートです。

最終的に、あなたの婚活を成功に導くのは、数字の高さではなく、あなたとカウンセラーとの間に生まれる「信頼関係」なのです。

少し立ち止まって、どんなサポートがあれば自分は安心して活動できるだろうか、と考えてみる時間も大切ですよ。

【数字の比較に疲れてしまったあなたへ】

たくさんの情報に触れて、
頭も心も疲れてしまうのは当然のこと。
そんな時は、
一度比較をお休みして、
ご自身の心を整える時間も大切です。

▼ 数字に振り回されない準備を。
やさしく整える方法はこちら

まとめ:「同じ定義」で比べ、最終判断は「あなたの安心と相性」で

最終判断はあなたの安心と相性で

結婚相談所の「成婚率」という言葉に、もう惑わされる必要はありません。

  1. 「分子・分母・期間・母数」の4点を確認し、「同じ物差し」で測られた数字だけを比べる。
  2. 面談では、質問リストを使って、数字の背景にある「誠実さ」を確認する。
  3. 最後は、数字よりも「この人となら、安心して活動できる」という、あなたの心の声を信じる。

この3つのステップを大切にすれば、あなたはきっと、数字の向こう側にある“本当の価値”を見抜き、心から納得できるパートナー(相談所)を選ぶことができるはずです。

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一緒にデザインしていきましょう。

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